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インビクタス

見ました。クリント・イーストウッド監督の何気ない直球が、私のストライクゾーンにスパッと決まった。





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シネマトゥディによると見所は
「ジョン・カーリン原作のノンフィクション小説を、『グラン・トリノ』のクリント・イーストウッド監督が映画化した感動のドラマ。反アパルトヘイト運動に尽力し、南アフリカ共和国大統領となったネルソン・マンデラと、同国のラグビー代表チームのキャプテンとの人種を越えた友情を描く。主演は『ダークナイト』のモーガン・フリーマンと、『インフォーマント!』のマット・デイモン。新旧の名優たちが熱演する実話を基にした物語に胸が震える。」

ということで、マンデラ氏がフリーマン、ラグビーチームキャプテン;フランソワ・ピナールがデイモン。
でも、違うぞぉ。2人の間の友情なんか描いてないよ;;; 第一、ピナールがマンデラ氏に感じたのは敬意であって、友情なんかじゃないもん。
これは、マンデラ氏の人生の1シーンを切り取って、彼の生き様を描き出し、そこにスポーツの魅力を絡ませつつ、人間てこんな風にもなれるんだと思わせてくれる映画だと思う。

ネルソン・マンデラが、自分を演じてもらうならモーガン・フリーマンと言ったことがきっかけで、モーガン・フリーマンが映画化権を買ってプロデュースし、イーストウッドに脚本を送って監督を頼んだら彼が承知して、この映画ができたとのこと。
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モーガン・フリーマンが主演男優賞、マット・デイモンが助演男優賞で、それぞれオスカーの候補に挙がってますが、多分受賞はないと思う;;;でも、2人の演技は、当たり前にソリッドで^^
お陰で、気持ち良く泣かせてもらいました(爆 
イーストウッド監督は、うわ~っと感動を盛り上げずに、素敵にどこか外す人だと思っていたので、こんなにストレートな映画とは、ちょっと驚き。きっと、イーストウッド監督は、本当にマンデラさんを賞賛しているんだと思う。
でも、感動を歌う映画にありがちなうっとうしい大声の押し売りは無く、さり気ない。益々好きになりました(笑 

舞台は南ア共和国。この国について知っているのは、小学生の社会科レベルのことだけ(恥
オランダ・イギリスの植民地で、長い間アパルトヘイトと呼ばれる人種隔離政策が取られていたこと。マンデラさんが、ノーベル平和賞を受賞したこと。金とダイヤモンドの産地。あとは、「遠い夜明け」を見た印象くらいかなぁ。
こんなことが、実際にあったことを知って良かった。

ケープ・タウン 上から
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横から
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Robben Island マンデラ氏は、ここにある監獄の狭いベッドもない部屋で18年間過ごした。
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マンデラ氏が、アパルトヘイトから最初の一歩踏み出すために27年も獄中で過ごしながら、人種宥和政策を取ったことは、私の胸をかなり熱くしました。そして、大統領は3年で退いたなんて、ね。
人となりのエピソードも、フィクションはあっても絵空事では無いと思います。なんせ、本人ご存命ですから。
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これは、マンデラ氏の指示で、ラグビーのナショナルチームメンバーがアフリカンの子供達にラグビーの指導をするシーンで、好きなエピソードの一つ。

後半は、チームがワールドカップを戦っていく様子がメインに描かれます
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マット・デイモンの指先の後ろにいるのが、スコット・イーストウッドで、クリントさんの息子。

圧倒されるのは、マンデラ氏がくじけそうになった時、支えになったという詩です。
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私を覆う漆黒の夜
鉄格子に潜む奈落の闇
どんな神であれ感謝する
我が負けざる(unconquerable=invictus)魂に

無惨な状況に置いてさえ
私はひるみも叫びもしなかった
運命に打ちのめされ
血を流そうと 決して頭は垂れまい

激しい怒りと涙の彼方には
恐ろしい死だけが迫る
だが 長きにわたる脅しを受けてなお
私は何一つ恐れはしない

門がいかに狭かろうと
いかなる罰に苦しめられようと
私は我が運命の支配者
我が魂の指揮官なのだ


「私は我が運命の支配者 我が魂の指揮官なのだ」 これって、本当にすごいと思う。


プレミアで
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モーガンの両脇は、マンデラ氏のお嬢さんとお孫さん。
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マット・デイモンが演じたチームのキャプテン フランソワ・ピナールご本人。
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どこかで、ブラピがこの映画に出資してるって読んだ気がする。
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あら、こんな人も。ビギンズ:フリーマン繋がりかな。
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キャスティングも良く、特にこの人トニー・グゴロギが、大統領に心酔し親身に警護するシークレット・サービスのチーフ役で、すごく好きです。南アの俳優さんで、どこかで見たことあると思ったら、ホテル・ルワンダに出てた。
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観客数は少なかった。青少年には、こういう映画こそ見て欲しい。

by ssSunny | 2010-02-07 22:57 | 好きなもの(映画)